中国に行ったのは、1985年。当時、個人旅行者にとってはビザが降りず日本から簡単には行けなかった時代である。シルクロードに向かう列車に何時間も揺られている間に、乗り合わせた現地の中国人と仲良くなった樋口青年。その中国人が、なんと北京の自宅に招待してご飯をごちそうしてくれることに!当時は中国では外国人を家に招きいれる習慣がなかっただけに、これは非常に貴重な体験。一般家庭には電話がなく、突然の訪問となったが、炒め物や蒸し物など、豪華な料理をテーブルいっぱいに出し、心からもてなしてくれたそう。これほどまでに歓迎してくれるほど仲良くなった樋口青年の人柄が感じられます。この他、北京以外でも西安やウルムチで中国人に招かれ、家庭でご飯をごちそうになっているそうです。ちなみに、中国から帰国する時、航空券の予約が知らない間にキャンセルされていることが分かり、フェリーで上海から数十時間かけて日本に帰ることになったそう。さすが中国、旅の最後まで奥が深いですね。
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