口臭コラム タバコと口臭の気になる関係

タバコを吸うと口が臭う・・・
これはみなさんご存知のことだと思います。

でもタバコを吸うとなぜ口臭が発生しやすくなるのでしょう?
原因を調べていくと、単に煙の臭いが残るからだけではないようです。

気になるタバコと口臭の関係をスモーカーも、そうでない人も、どうぞご覧下さい。

タバコの煙の正体

タバコの煙は見ているだけでもカラダに悪そうですが、その成分はご存知ですか?
主な成分とその作用を見てみましょう。

ニコチン

タバコの葉に含まれ、毒物および劇物取締法に毒物として指定されている物質です。

・依存性

強い依存性があります。
タバコを吸うと、ニコチンは血液に取り込まれ、全身に行き渡ります。中枢神経にあるニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR) にニコチンが結合すると、「報酬系回路」と言われる神経回路にはたらきかけ、快感を与えます。

・血管収縮作用

毛細血管を収縮させ、血圧を上昇させる作用があります。したがって口腔内の血液循環を阻害します。

・だ液分泌の低下

口腔内の血液循環が悪化することにより、だ液の分泌量が抑制されます。

タール

いわゆる「ヤニ」のこと。焦げ臭いニオイの原因。

・有害物質・発がん性物質

タバコが燃える途中で生成される化合物。有害物質や発がん性物質が数多く含まれます。

・液状の物質

粘性が強く、舌表面や口腔内をはじめ、肺や胃に付着します。

喫煙による口臭への影響

ニコチンと、様々な有害物質の複合物であるタールが含まれるタバコを吸うことで、口臭はこのように悪臭の強いものとなります。

口臭へのその他の影響

その他にも喫煙は口臭発生に影響を及ぼすようです。

・口呼吸

喫煙によってどうしても口呼吸になり、口腔内乾燥が助長されます。
さらに、ヘビースモーカーの場合、たとえ口呼吸を是正したとしても喫煙による口呼吸が残るため、口臭が解決しないことになります。

タバコはなるべく控えめに!

「タバコをやめなければ!」と思っても依存性が強いため簡単にやめられないのは皆さんご存知ですね。ガマンしてもストレスが溜まりよけいに口臭を引き起こす可能性もあります。
どうしても喫煙がやめられない人はDr.HONDAがおすすめする次の3つを心掛けてはいかがでしょうか?

・なるべくタバコは、1日10本以内に

どうしてもタバコをやめられない人は、タール・ニコチン成分が多いタバコにかえて、本数を減らしましょう。口臭に悪いのは、タール・ニコチン成分の量ではなく、本数が多いことである。当然ですが少ないにこしたことはありません。

・吸い方に注意する

連続して吸わないで間隔を置いて吸ってください。口に吸いこんでから、そのまま口から気道を通して吸わないで、口で吸って口腔内に貯めた状態にし、鼻から空気を吸いこみ、なるべく直接吸い込まないようにしてみてください。これで、かなり楽になります。

・水分補給をこころがける

水を飲むことにより、タール成分が取り除かれます。

・ガムを噛む

・空腹をさける

ページの先頭へ