アルコールを飲んだときの悪臭を発生させる理由の1つに、肝臓でのアルコール分解過程に関与する「アルコール脱水素酵素」「アセトアルデヒド脱水素酵素」という2つの酵素があります。(右記参照)
肝臓の処理能力は個人差があり、さらにアルコールを分解するこれらの酵素の保有量が人によって異なるため、同じようにお酒を飲んでも口臭発生状況は異なります。つまり、アルコール分解能力が低い人の場合はより長く臭気を発散することになります。
▼お酒の基礎知識(種類とアルコール度数のめやす)
お酒の種類 |
度 数 |
アルコール量 |
ビール (中びん500ml) |
5.0% |
20g |
ウイスキー (ダブル60ml) |
40.0% |
20g |
ブランデー (ダブル60ml) |
40.0% |
20g |
焼酎 (25度の場合1合180ml) |
25.0% |
36g |
ワイン (1杯120ml) |
12.0% |
11g |
清酒 (1合180ml) |
15.0% |
21g |
日本人には、アセトアルデヒド脱水素酵素量が低い人が多いです。(お酒を飲むとすぐ赤くなってしまう人です。)このような人は特に注意が必要です。
口腔内乾燥は持続する上、悪臭のするアセトアルデヒドが長時間血液に滞留するからです。
アセトアルデヒドは体表からも放出されるので、体表から放出されると酸 に変化してすっぱい臭いも加わり、さらにひどい悪臭になります。
お酒が弱い人は「うまく」断ろう
パーティーなどのシーンで、「お酒が弱いのに勧められると断りづらい…」ということはありませんか?そんな状況をうまく乗り切るポイントは、うまくお酒を断れるようになることです。
●立食パーティーでは他の人を紹介して場所を移動したり、お酒に似た色のジュースを飲むなど、お酒を飲まなくてもよいようにする。
●勧められた場合は、「おいしくいただいています」「十分いただきました。ありがとうございます」など、相手を気遣いながらも意思をはっきり伝える。